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ダンスとマナーって関係あるの?
実は、社交ダンス(International Ballroom Dance)は国際交流でのマナーの一つです。
歴史をさかのぼると諸説ありますが、中世ヨーロッパの宮廷舞踊から発展し、英国にて洗練され、発展してゆきました。国際交流でのコミュニケーションの一つとして、ダンスは音楽と共に人々の間で受け継がれてきた歴史的文化となっております。
これから、ますます国際化がさかんになる時代に突入いたしております。ダンスをたしなんでおくことは、人との交流において、欠かせないものの一つとなるでしょう。
欧州ではごく普通に小さい頃から、ダンスをコミュニケーションの手段として学び、「レディファースト」という言葉があるように、男性が女性をエスコートすることは、基本的な習慣となっています。それは、長い歴史を経て今も人から人へ受け継がれています。
日本では、男性が女性をエスコートすること、女性がエスコートされることに、不慣れな方が多いようです。
エスコート escort とは?
男性は女性の前に立って歩くことでしょうか?
女性は、ついていけば良いのでしょうか?
エスコートを受ける準備、心構えはできていますか?
お互い笑顔で、感謝を伝えていますか?
世界標準という位置づけでダンスを認識し、ご自身のスキルとして、ダンスやダンスに含まれるマナーや立ち居振舞いの感覚を身に付けておくことは、新世界に変わっても、それは、「人としての魅力につながるスキル」となると、私達は考えています。
実は、ダンス愛好家の皆様が、何気なく覚えて踏んでいるダンスのステップの中に、マナーやエスコートの要素がたくさん含まれています。
踊ることとマナーは同じぐらいの比重で大切であり、踊り手は、マナー・エチケットを理解し、気品を身につけることで、より沢山の方々とダンスを楽しむことができる。
(インターナショナルボールルーム教師協会、日本ダンス教師協会)
ダンス教師試験では、マナーとエチケットについての問題も出題されます。
(一例を挙げますと、こんなことが出題されます。)
・挨拶の仕方
・紹介の仕方
・立ち上がるか、座ったままか
・どういう場合に男性が先に行くか
・仲間同士の親しい付き合い
・ダンスの申込について
・パーティーの立ち居振る舞い
・お花の贈り物
・正装について
・テーブルマナーについて etc
これらは、ダンスというよりは、社交の場でのコミュニケーションに役立つ内容が含まれ、国際的な感覚を養うことができます。そして、それらの内容をダンス愛好家のみなさまに伝えてゆくように、とも説かれています。
私の体験談です。イギリス留学中、食事をとる際、英国のコーチャーとお会いすると、コーチャー(先生)が、先にお席に着席なさっていらっしゃるにも関わらず、わざわざ席を立ち、挨拶をしてくださるのです。
最初はこちらが恐縮しすぎ、(お願いですから座ってくださいっ )と心の中であわてて叫んでいました(笑)
後からそれが女性に対する正式なマナーなんだ、ということを知り、世界中にいらっしゃる一生徒としての私に対してまでも、大切に扱って下さっている、という事に感激と尊敬を覚えています。
海外で少しきれいなお店でディナーを予約しようとすると、ドレスコードがあるお店を目にしますよね。
単にオシャレしないとダメなのではなく、「お互いに限られた時間をより素敵に演出する」という、時間の楽しみ方の一つなのだと思います。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。